警備 警備業法 警備員 教育 資料集

警備業務とは

警備業務」とは、他人の需要に応じて、人の生命、身体、財産等に対する侵害の発生を警戒し、防止する業務である。

 

他人の需要に応じて」とは、誰かから依頼されてする仕事であるということです。誰かか依頼を受けて、人や物の安全を守るために働きその報酬を依頼者からもらうことを警備業というのです。

 

警備業務の歴史

 

警備業というのは、昭和39年、東京オリンピックの選手村の警備によってその存在を広く認識されるようになったのが始まりです。

 

高度成長期における企業の合理化と人手不足の時代を背景として、商店、事務所、工場等における施設警備、工事現場等での交通誘導警備、現金輸送車の警備、ボディガードなどの分野で急速に発達しました。

 

各企業が管理体制の合理化を進める中で、警備業はその活動領域を大幅に拡大するとともに、高度エレクトロニクス技術を導入した機械化を急速に進めることによって、質、量ともに大きな変化、発展を遂げ、国民の防犯、防災活動等の基盤を形成する「安全産業」として今では日本国民全体に定着しています。

 

警備業は、今後も安全の確保に関する国民意識の高まりを背景に、また、高度情報化社会の伸展、社会構造の複雑化等に伴い、多様化する国民の需要に応じて、空港や原子力発電所関係の警備等、多種多様な業務を展開しながらさらに発展していでしょう。

 

そして、都市化の仲展やこれに伴う国民意識の変化によって、地域社会の人間関係の脆弱化と地域における犯罪抑止機能の低下が進行しつつある中で、社会全体の防犯機能を構造的に強化していくために、警備業の果たす役割は、今後ますます重要性を増していくことになるでしょう。