警備員の使命と心構え

施設警備業務に従事する警備員の使命と心構え

警備業務は、人の生命、身体、財産等を守るという国民生活の安全に極めて関係の深い業務です。

 

直接、間接的に、一般市民生活や契約先の安全、ひいては公共の安全と秩序の維持等に寄与するといった重要性を持っています。

 

したがって、警備員は、まず、このような警備業務の社会的な使命を正しく認識し、契約先における事故の発生を警戒し、防止するという重要な責務を果たすため、専門的な知識、 技術の錬成はもちろん、人格の陶治にも努める必要があります。

 

警備員の仕事をする上では以下のような常に以下のような心構えで仕事に臨むことが大切です。

 

事故に対する心構え

 

警備業務は、特定の委託者から依頼を受けて行うものですが、警備の対象となる場所には、不特定多数の人が行き交ったり利用したりする場合も多く、社会全般の安全を守るという意識が必要です。

 

また、配置された現場でテロによる爆破等の事故や重大事件が発生していまうとすると、単に契約先だけの問題にとどまらず、社会問題として、国民の批判にさらされる可能性も十分あるのだということを忘れてはいけません。

 

警備員は、業務に精通することはもちろん、平素から起こり得る事故を想定し、とるべき措置を十分心得ておくことが非常に大切です。

 

また、事故発生に際しては、いたずらに自分だけで処理しようとしないで、必要な措置を講じた後、速やかにその状況と自己の取った措置を上司に報告するようにしましょう。

 

機密の保持

 

警備員は、その業務の性格上、企業や個人の様々な情報を得る機会が多いものです。

 

万一その情報が外部に漏れた場合には、当該企業や個人に重大な損害を与えることにもなりかねないですず、法令違反に問われる場合もあります。

 

警備員は機密の保持には十分留意するとともに、業務上知り得た事項を職務遂行上必要な範囲以外に漏らさないようにしなければなりません。。

 

職責の完遂

 

警備員は、職務の重要性を十分に認識するとともに知識、能力の向上を目指すのはもちろん、職務上のどんな些細なことであっても放置することなく、責任を持って処理するということが大切です。

 

警備員にとって必要なのは信頼感です。信頼できない警備員や警備会社に仕事を任せることは出来ません。日々の仕事を真面目に責任をもってこなしていく事で、信頼を勝ち取って契約先が安心して自分の建物の安全を託せるような環境を作ることに努めましょう。

 

規律の保持

 

人の生命、身体、財産等の安全を守る警備業務に従事する警備員に対しては、契約先はもちろん、社会一般も極めて大きな期待を寄せています。

 

警備員は、このような期待に応えるため、警備員として必要な専門的知識、能力の習得に努めるとともに、豊かな良識と誠実な人柄を身につけ、常に清潔で端正な服装、明快で節度ある態度を持って行動するようにしましょう。

 

規律の意義

 

規律は、組織の機能をより効果的に発揮するために必要なものです。

 

したがって、警備員は形式的に規律に服従するのではなく、業務目標達成のため、積極的に規律を遵守する心構えを持って行動することが大切なのです。

 

服装と身だしなみ

 

警備員の服装と身だしなみは、契約先だけでなく、そこを利用する一般の人たちの注意を非常に引きます。

 

服装と身だしなみが整っているかどうかが、警備員としての信頼感を得られるかどうかに関して非常に重要な要素と言えます。

 

また犯罪を犯そうとしている人に対しては、無言の警告を与えることができます。

 

服装や身だしなみが悪い警備員の場合はは上記のような効果を十分に得ることが出来ません。それどころか、警備員自身や警備会社の信頼低下はもちろんのこと、依頼している会社の信頼低下にもつながりかねないということを肝に銘じておく必要があります。

 

したがって、警備員はこのことを十分自覚して、平素から端正な服装の保持を心掛けることが肝要なのです。