警察機関への連絡要領(110番通報)
警備員は、業務の性質上事件、事故等に遭遇する機会が一般人より多くなる場合が多いです。
警察機関への通報連絡を行うために、普段から警察機関等への通報手段について勉強して、訓練しておくことが大切です。
万が一適切な通報が出来なかった場合は、人の財産や生命にも影響を及ぼしうることを肝に銘じて、適切な通報をできるよう心がけましょう。
警察機関へ連絡する際に報告すべき項目
通報する際に報告すべき項目は以下の通りです。通報時には事前にメモをしておくなどの準備をしておくといいでしょう。
- 事件、事故の概要、発生した日時、場所
- 被害の状況(負傷者の状況や死者数)
- 現場の所在地、目印
- 連絡者の氏名、連絡先
- 犯罪の種類
- 犯人の人相、服装、持ち物、逃走方向
- 車両の色、型、ナンバー
連絡状況別対応方法
警備員自身が事故、事件の現場から直接連絡する場合
連絡は、迅速でなおかつ正確に行うため、現場から直接行うことが望ましいと言えます。
しかし、現場からの連絡手段がない場合もありますし、現場の状況によっては犯人に知られて逃走される可能性もあります。
可能な限り現場付近から連絡するようにしましょう。
目撃者等からの連絡を受けて通報する場合
事実を目撃、伝聞した人が、警備員に連絡してきた場合には、相手の立場に立って親切に接し、落ち着かせたうえで目撃者本人が直接連絡できるように警備員が配慮するのが理想です。
本人が通報してくれる場合は、警備員はその場から離れず、住所や目印等答えられないような質問が来た場合にすぐ補足してあげられるよう待機をしておきましょう。
第三者に依頼して連絡してもらう場合
警備員が直接通報できない状況で、第三者に連絡等して通報を依頼する場合に最も注意すべきことは、現場にいる警備員自身の通報と異なり、現場の状況が正確に伝わりにくい可能性があります。
その場合は必要事項重要事項を明確にして、第三者に依頼するようにしましょう。。
その他
状況によっては子供などの保護を要する人が現場にいたり、場合によっては死体が現場にある可能性もあります。
保護すべき人物に関しては、氏名住所連絡先、身体的特徴などを聞き取り、確認しメモしておくことが大切です。
また、死体等があった場合には、毛布やシートなどで周囲の目線を遮る等の配慮が必要となります。