消火器の適切な使用は、施設警備業務における初期消火の要です。緊急時に迷いなく操作できるよう、適応する火災の種類と操作手順を正確に把握しておく必要があります。
1. 消火器の種類と適応火災

消火器は対象となる火災によって以下の3種類に分類され、本体の表示マーク(色)で識別します。現在普及している一般的な「ABC粉末消火器」は、これら全ての火災に対応しています。
- 普通火災用(白マーク)
- 木材、紙、繊維などが燃える一般的な火災。
- 油火災用(黄マーク)
- ガソリン、灯油、天ぷら油などが燃える火災。
- 電気火災用(青マーク)
- 電気配線、モーター、電気機器などが燃える火災。
2. 操作手順(3ステップ)
使用方法は基本的に統一されており、以下の3動作で行います。
- ピンを抜く
- 上部の安全ピン(黄色)を真上に引き抜く。
- ホースを構える
- ホースを留め具から外し、先端(ノズル)を持って火元に向ける。
- レバーを握る
- レバーを強く握りしめ、薬剤を放射する。
3. 消火活動のポイント
効果的な消火を行うため、以下の原則を遵守してください。
- 火元(燃えている物)を狙う
- 立ち上がる炎や煙ではなく、燃焼している「物体」そのものに薬剤をかけます。
- 手前から掃くように
- 放射の勢いで炎が飛び散らないよう、手前からほうきで掃くように左右にノズルを振りながら近づきます。
- 集団的運用の原則
- 1本での消火能力には限界があります。発見時は大声で周囲に知らせ、可能な限り多くの消火器を集めて一斉に放射してください。
- 全量放出
- 一度放射を開始したら、火が消えたように見えても再燃防止のため、薬剤がなくなるまで放射し続けてください。
4. 事前準備と教育
- 配置場所の把握
- 自らが担当する現場のどこに消火器が設置されているか、配置図等で常時確認してください。
- 実技訓練の実施
- 操作手順を知識として知っているだけでなく、水消火器(訓練用)を用いた実技訓練を定期的に実施し、身体で操作を覚えることが重要です。

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